パチンコの確変から生まれた!?謎のアーティスティック・パチンコ・メトロイドヴァニア『IDEA』プレイレポート【TGS2022】

「アイデアが生まれる過程」をゲームにした作品

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ビデオゲームのアイデアとは一体どこから降ってくるのか? 道端で偶然お金を拾うみたいにとか、あるいは魔法みたいにパッと現れるのか? 人はアイデアが生まれやすい環境に身を置いたり、アイデアが浮かびやすい状態にしたり、いろいろなことをする。いずれにしても、アイデアとはどこから来るのかはっきりとわからない。

そんな「アイデアがどこから来るのかわからない」こと自体をビデオゲーム化したものがある。それがタイトルもそのまま『IDEA』である。スペインを本拠地とするTLR Gamesが開発した本作は、実写を交えた独特のスタイルにてアイデアが右往左往しながら生まれる過程をユニークに描いたものなのだ。

本作は東京ゲームショウ2022に出展しており、その先鋭的なコンセプトからセンス・オブ・ワンダーナイト2022でもファイナリストに選ばれている。本記事のヘッダー画像からは一体どんなゲームかまったく謎だと思うが、実際にはいろいろと身近なものが題材になっているゲームだった。

フィンランドの郊外を“ひらめきの電球”がころころ転がる

ゲームを始めると、上空から撮影されたどこか郊外をイラストレーションで描かれた電球がいきなり画面下へと転がり落ちていく。いきなりのことで、大あわてでキーボードのWASDキーをタッチするけど電球に反応はない。どうやらマウスクリックすることでなんとかするらしい。

電球をマウスクリックすると、まるでボールみたいにあっちこっちに飛び跳ねてしまう。画面外に出ると、別のマップに遷移していく。ほうっておくと画面下へどんどん行ってしまうので、気がつけば郊外の遠くまで移動してしまったりする。

電球があっちこっちに飛び回る一番の目的は、マップのどこかにある“アイデア”を見つけることである。アイデアはコントローラーだったり、太陽の絵だったり、さまざまなものがマップのどこかに散らばっている。プレイヤーはそれを見つけて、「アイデアを見つけた!」とやっていくことが、とりあえずの目的らしい。

じゃあアイデアを真剣に探そう! とマップ上で電球をお手玉みたいに浮かしながら、次にどこへ行くか考えていると、突然電球が消滅した。どうやら各マップ上には時間制限があって、それまでに次のマップへ移動しないとゲームオーバーになってしまうらしい。アイデアを見つけるのはかくも大変なことなのだ。

『IDEA』を生み出したアイデアのひとつはなんとパチンコ。アイデアとは確変スタートで生まれてくるということなの?

開発のTLR Gamesにいろいろとうかがってみたところ、まずこの実写のロケーションはフィンランドとのことだ。郊外のさまざまな場所にドローンを飛ばし、真上から動画を撮影したものをつなげて作ったのだという。

さらに『IDEA』のアイデア自体がどこから来たのかもうかがった。本作はすでにいくつかのメディアでアートゲームとも評されている。特にはっきりした挑戦課題とは別のゲームプレイなのを見るに、それも納得するところではある。

きっとなんらかのコンセプチュアルアートなどにインスパイアされたものかな……と思っていたら、TLR Gamesからほがらかに返ってきたのはこうだ。「これはね! パチンコなんですよ! パチンコ・メトロイドヴァニアなんです!」

パチンコ……そう言われた瞬間、僕が長らく疑問だった「アイデアとはどこから来るの?」って純粋な疑問に、唐突に答えが見つかったような気がした。

パチンコとは持ち玉を飛ばしながら、じっくりと当たりを目指すものである。いつ来るかもわからない当たりを待ちながら、時に台を変えたり状況をみたりしながら玉を打ち続けるものだ。アイデアとは膨大な知識や蓄積の中から生まれる一瞬のひらめきとカッコよく語られることもあるが、実は敬遠してきた「海物語」シリーズにすべてがあったということなのだろうか……。

そんな逡巡はともかくとして、『IDEA』はSteamにて2022年10月のリリースを予定している。あとはデモ版も出ているので、このでたらめプレイレポートを読んでアーティスティックCR海物語を体験したいと思った方はやってみてくれ。

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